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A2サイズをスキャンする方法は4つ|掛かる費用順に解説

四つ切りサイズの画用紙をスキャンしたり、ビス止め製本された
A2サイズの図面や大判シートをスキャンすることは、
普段の仕事では滅多にないですよね。

でも、その滅多にないことが数年に1度ぐらい生じると、
「ああっ、どうしよう」と困ってしまうものです。

そこで今回、
・A2サイズ以上の書類をデータ化したい
・スキャンについて何も分からない
・一番効率的な方法を検討している

といった方のために、スキャニング歴10年の私が
解決の方向性をコラムにしたためたいと思います。

いくつかあるA2サイズの紙データをスキャンする方法の中から、
あなたはどれを選べばよいのか分かるように解説しております。

ぜひ参考にしてみて下さい。


執筆者:長屋 好則
株式会社 雲紙舎 代表

2010年よりスキャン専門サービスを立ち上げ、2013年に法人化し雲紙舎の代表を務めている。設計事務所や国立図書館、大学の研究資料など過去2000件以上のスキャン実績がある電子化のプロフェッショナル。

 

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まずはじめに、A2サイズの紙をスキャンする方法は、大きく4つあります。

費用が掛からない順は以下の通りで、3)以外はご自身でセルフスキャンを行うケースです。

1)スキャナーをレンタルする
2)A3のスキャナーでスキャンし合成する
3)業者に委託する
4)スキャナーを購入する

以下、1)~4)を順番に詳しくご説明します。

1)スキャナーをレンタルする

この方法は、もっとも費用を安く抑える方法です。

大判比較レンタル.jp では、写真のようなA2サイズに対応したスキャナーを月々1万7千円(税別)でレンタル可能です。

A2サイズ対応のスキャナー

画像引用:大判プリンター比較.jpより

 

デメリットは、「時間がとても掛かる」という点でしょう。

スキャンの量が大き場合は、不慣れな状態でセルフスキャンをするため非常に時間と労力が掛かります。

おおよその感覚値ですが、不慣れな方が対応した場合1冊100枚の製本図面を
10冊分するのに掛かる時間は、
1.5ヶ月は掛かる(1日5時間対応)と思います。

 

また同時に、スキャンに関する知識も求められます。

例えば、
「解像度はどのくらいが最適か?」
「どのような二次利用をする予定か?」
「RGBカラーか白黒2値、どちらが良いか?」
「図面の形状(シート状or製本)に合ったスキャナーはどれか?」
といったことを考えなくてはいけません。
※挙げればキリがありません。

スキャン経験がありスキャナーの設置スペースを確保出来るならレンタルが一番安いですが、
全くスキャンについて知識が無いようであれば、膨大な時間と知識が必要になります。

 

2)A3のスキャナーでスキャンした画像を合成する

2番目に費用を安く抑える方法が、この画像合成です。

A2サイズはA3サイズ2枚分なので、スキャンしたA3データを合成してA2サイズにします。

まず、A3のスキャナーは事務所の複合機のスキャン機能を使えばOKです。

複合機はどこの事務所でも1台はあるかと思いますし、
たとえ複合機がなくてもコンビニエンスストアの複合機でA3サイズまでスキャンが可能です。

 

問題はここからです。どうやって合成をするのか。。。

フォトショップを使うか、アドビの有償版のアクロバットを使って合成します。

各合成の方法の説明はここでは割愛しますが、フォトショップの利用者や
有償版アクロバットの利用者の方であれば、検索して調べればすぐに合成することが可能です。

チャレンジする価値はあると思います。

 

デメリットは、合成に時間がかかるということと設計図や図面の場合、合成時のミスが命取りになることがあるということです。

精巧さが求められる設計図や図面の場合、1mmの違いが建設現場では大きな問題になることもあると思います。

スキャン精度が求められるケースであれば、
出来れば分割するというリスクは負わない方が良いでしょう。

 

3)スキャン代行業者に委託する

上記の1)や2)と比較して、一番現実的で無難な選択かと思います。

1)や2)のように自分自身でセルフスキャンする場合に知識が経験が無ければ、
たとえデータ化をしても、そのデータが適切なのかどうかの目利きがありません。

 

スキャニングの知識や経験が無いのであれば、
それを補ってくれる業者に委託してしまった方が安心ですよね。

特に、設計事務所や不動産業者のようにエンドユーザーが別にいるような場合は、
エンドユーザーさんの信頼問題になることもあります。

その場合に限らず、スキャン代行業者への委託はもっとも安全な方法です。

 

4)スキャナーを購入する

もっとも費用がかかる方法です。

A2以上のスキャナーは、一般的に流通している訳ではなく生産台数も少ないので、
スキャナー機械の代金も、300~1300万円とかなりの高額となってきます。

ご予算があり、知識や経験を時間をかけて蓄積していけば良いという方向けの選択肢です。

 

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自分でA2サイズのセルフスキャンを行う場合の注意点【資料タイプ別】

ここでは、資料タイプによって注意するポイントをまとめました。

上記の1)、2)、4)のいずれかの選択肢を検討している方で、
絵画・ビス留め製本・青焼図面のスキャンを予定している方に向けたの注意点です。

ご自身でセルフスキャンをされるという場合には、ぜひご参考までにお読み下さい。

①絵画をスキャンする際の注意点

A2サイズ以上のスキャナーは、
・上から撮影するオーバーヘッドスキャナー
・下から読み取るフラッドベッドスキャナー
・原稿を送り出すシートフィードスキャナー

の3種類がありますが、絵画のスキャンに最適なスキャナーはこの中でたった一つです。

 

それは「上から撮影するタイプのオーバーヘッドスキャナー」になります。

 

その理由は、画用紙に描かれた絵の染料は手で触るとお分かりのとおり、
染料が剥がれることにあります。

原稿を送り出すシートフィードスキャナーに原稿をそのまま通してしまうと、
スキャナーの読取ガラスなどと接触するため染料の一部が剥がれたりしていまいます。

また、読取ガラスに染料が付着し、データにノイズが入るのも問題です。

下から読み取るフラッドベッドスキャナーの場合も、
ガラス面と染料が接触するため、さきほどと同じ問題が生じる可能性があります。

 

これらを回避するには、オーバーヘッドスキャナーを選択します。

データにノイズが入ることもなく、画用紙に描かれた絵を痛めることも無くなります。

 

絵画のスキャン時は、読み取り時のスキャナーとの接触により、
染料が落ちてしまうことで絵画を痛めてしまったり、
スキャンデータにノイズが入る危険性がありますのでスキャナー選びにご注意下さい。

 

②ビス留め製本をスキャンする際の注意点

次に、ビス留め製本をスキャンしたい場合、
そのままではスキャンが出来ないので、ビス留め製本を解体する作業が発生します。

 

この解体も、ドライバーでビスを外せればコラムの読者の皆さんでも可能です。

しかし、ビスが腐食していたりビスが釘であったりした場合は、
専門業者さんに解体をしてもらった方が良いでしょう。

 

専門業者であれば、解体後に再製本も可能ですので、
古い製本をより新しく強固なものに刷新することも可能です。

 

雲紙舎が行う場合でも、解体や再製本といった作業は、
専門業者さん(弊社の場合、港区芝浦にある竹渕製本所さん)にお願いしています。

 

解体や再製本は、熟練した技術と知識が必要です。

難しそうだなと感じたら、専門業者にお願いするのが間違いないです。

 

③青焼図面をスキャンする際の注意点

青焼図面のスキャンについてはカラーモードを
RGBカラーにするのか、白黒2値にするのかの選択が大切です。

 

青焼図面の場合、白黒2値でスキャンすることが多いですが、
青焼の程度や製本状態によっては文字や図が欠けてしまうことがあるためです。

例えば、観音製本のように真ん中で折られている場合、
折り部分の青焼文字が擦れてしまいがちなため、
カラーRGBでスキャンをした方が綺麗に画像化できることもあります。

 

図面という精密さが求められるケースでは、
カラーRGBでスキャンをした方が安心と思います。

 

 

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A2サイズのスキャン代行業者の比較方法・選び方

ここまで、A2サイズの紙データをスキャンする4つの方法と、
ご自身でセルフスキャンする場合の注意点をご説明しました。

しかし中には、「自分でセルフスキャン作業を行うには難易度が高い」と感じる方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

 

スキャン知識のインプット、スキャン作業の設計、機材の準備などなど、
ご自身でやられる場合に掛かる時間と労力を考えた場合、
スキャン代行業者に委託するのがもっとも安心で費用対効果の高い選択肢かと思います。

 

そこでここからは、3)のスキャン業者に委託する場合の、スキャン業者の選び方を解説します。

 

①スキャン代行業者が所有しているスキャナー機器を確認しましょう

A2以上のスキャナー機器は、購入費用が500万円以上するため、
保有せずに再委託する代行業者があります。

その場合、再委託分の費用が上乗せされることが多いでしょう。

 

まずは、スキャン代行業者のウェブサイトを閲覧し、保有しているスキャナー機器を確認しましょう。

その機器がA2以上に対応できるのであれば、再委託の心配はありません。

もしウェブサイト上で確認が出来ない場合は、問い合わせをしてみて下さい。

 

②専門的な技術を身に着けたスタッフがいるかを確認しましょう

国立国会図書館など官公庁の入札案件では、スキャン作業をおこなう者は、
文書情報管理士1級~上級の資格を保有していることが必須要件です。

なぜなら、この資格はスキャン業務を遂行するうえで
最低限の知識を持っているかどうかを証明するものだからです。

スキャン代行業者であるなら最低限持っているべき資格だと私は思っています。

 

スキャンの品質を担保するためにも、この資格の保有者が在籍しているかどうかは、
代行業者の選定におけるひとつの大切なポイントです。

 

③セキュリティと品質にコストをかけているかを確認しましょう

絵画や図面などは秘密性の高いものが大半です。

外に持ち出すことが出来ないケースもあるのではないでしょうか。

 

万が一、紛失してしまった場合は取り返しがつかないため、
セキュリティ面にコストを掛けている代行業者かどうかは判断材料の一つになるでしょう。

例えば、町のコピー業者でスキャンをお願いする場合、
本当にお願いしても大丈夫なのかどうかを判断するポイントとして、
以下の認証規格を取得しているかどうかを確認すると良いです。

 

・プライバシーマーク
個人情報の適切な取り扱いを行っている事業所へ付与されるマークのこと。

・ISO27001
情報セキュリティ対策を徹底していることを証明する認証制度のこと。

・ISO9001
国際標準化機構 (ISO) による品質マネジメントシステムに関する規格の中でも中核となる規格のこと。
(参照:Wikipediaより)

 

これらの認証を取得するには、それなりにコストがかかります。

コストをかけてまでセキュリティや品質に力を入れているかどうかは、
業者の本気度を測るリトマス試験紙になりますので、選定時の参考になります。

ぜひスキャン代行業者の選定時には、この3規格の取得の有無を確認してみて下さい。

 

④料金や納期を確認しましょう。

最後に、料金や納期を確認しましょう。

特に、ビス留め製本の図面で製本業者での解体が必要な場合、
その解体や再製本の費用は、5000円~1万円ほどかかります。

また、納期も解体再製本の工数を加味する必要があり、
一般的なスキャン業者では、200枚程度で、1~2週間ほどの納期を設定しています。

 

 

A2サイズの図面スキャンでお困りの方へ。A0~A2サイズ、観音製本・上製本、青焼き図面に対応!
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まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまで、A2サイズ以上の書類をスキャンする方法を4つとその注意点をご紹介致しました。

 

3)スキャン代行業者に委託するという選択肢が一番安心で費用対効果が高いと
感じていただけた場合は、雲紙舎のスキャンサービスをご検討頂けたら幸いです。

 

A2サイズ以上に対応したスキャナー機器を保有しているのはもちろんのこと、
文書情報管理士の上級、1級スタッフが在籍し、業務に対応しております。

また、品質とセキュリティ体制を担保するため、
プライバシーマーク・ISO27001・ISO9001の認証規格を取得しております。

ご興味頂けましたら、下記に記載しております所有機材や対応書類のタイプ一覧も
合わせてご覧くださいませ。

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